住宅ローン金利　引き上げ？

令和4年2月にメガバンク3行　（三菱UFJ銀行　みつい住友銀行　みずほ銀行）の住宅ローン金利が上昇したとのニュースが新聞各紙、テレビ報道でも取り上げられていました。

今回引き上げがあったのは固定型10年の金利です。この金利タイプを選択される方はほとんどいないのが現状です。

現在9割の方は変動金利を選択します。次に多いのが、住宅金融支援機構のフラット35に代表される全期間固定金利、そしてごくまれに2～3年の固定金利を選ばれます。

実は、メガバンクに代表される大手銀行の多くは、2017年11月頃から揃って住宅ローンの撤退を表明しています。

一方で、関西の大手地方銀行は引き続き住宅ローン商品を拡充しており、低い設定の金利水準だけでなく、返済期間を35年から40年に引き延ばしたり、団体信用生命保険の保障内容を充実させたりとかなり積極的です。

今回のメガバンクの住宅ローン金上昇のニュースですが、取り扱いに消極的なメガバンクの、ほぼ選択されない商品についての情報なのです。

このニュースが今後の住宅ローン金利が上昇するとのシグナルととらえるのかどうかは難しいです。

住宅ローン固定型10年の金利は日本の10年債券利回りに連動しており、アメリカでの金利上昇に引きずられ日本の債券利回りは昨年夏ごろから少しずつ上昇しています。

今回の住宅ローン金利上昇のニュースは、一般の方々に、今後金利が上昇するかもしれませんよと言うメッセージをわかりやすく伝えるための方法だったような気もします。