木材不足 家が建たない?
家造りに使用する構造材(骨組:柱や梁など)の需給がひっ迫し始めています。
構造材については、最近国産材の割合も増えていますが、輸入材が多く使われています。
輸入材の価格は、2021年4月度で23%上昇しています(2021年1月比)。
国内のプレカット工場(柱や梁を家の寸法にカット、製材する工場)では、6月以降の受注をストップするところも出始めています。
需給がひっ迫する主な原因は、アメリカでの住宅着工件数が増加していることです。
アメリカではコロナ禍で金利が低くなっており、住宅需要が旺盛です。
アメリカの住宅着工件数は、コロナ前2019年2月の116万戸と比較し、2021年2月の142万戸 と大幅に増え、今後の着工件数の先行指標となる住宅許可件数を見ても、増加傾向にあることがうかがえます。
コロナ禍の影響で、昨年の今頃は中国から便器が入らない、釘が入らないな、ど現場は混乱していました。ただ、それらは直ぐに収まりました。
木材不足も一過性であればいいのですが、今回は深刻かもしれません。